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外壁塗装のお金がない!安く済ませるためにやってはいけない行動とは
家のメンテナンスの中でも、費用が掛かるのが外壁塗装です。
そのため、できるだけ安く済ませたいと考える人は多いかもしれません。
ですが、安く済ませることだけを考えると危険です。
また、先送りを続けることにもリスクが存在します。
どのような危険があるのかを解説します。
費用を安くするためにやってはいけないこと
外壁塗装は、高い工事です。
必要といわれても、経済的に余裕がなければ難しいと思う人がほとんどでしょう。
安くできるなら施工しても良いと考えるかもしれません。
ですが、外壁工事は安易に安くできない工事です。
もし、次のような項目を削減し安くしようと考えている場合には、考え直した方が良いでしょう。
費用の内訳
まず、外壁塗装工事に必要な費用の内訳について解説します。
一般的な外壁塗装工事の場合、費用の内訳は以下の通りです。
・塗料代や材料費:2~3割
・足場代:2~3割
・工事費や人件費:2~3割
・諸経費:3割
価格を下げるためには、この内訳の中のどこかを割り引くこととなります。
塗料代を安易に安くする
工事費用の約2割を占める塗料代は、下げようと思えば下げやすい部分です。
ですが、もし急に半額になるなど大幅な値下げ提案がされた場合は注意が必要です。
塗料代を下げるためには、塗料の質を低下させる必要があります。
塗料の質が下がると、同時に耐用年数も短くなることがほとんどです。
つまり、一回の工事費用が安くなっても、高頻度で外壁塗装する必要が出てくるのです。
長い目で見ると、高頻度で外壁塗装を繰り返した方が高くついてしまうのです。
工事費や人件費を安易に安くする
外壁塗装は、単純に塗料を重ね塗りするだけではありません。
外壁についた汚れを落とし、さらに雨戸や破風など金属部分には錆止めを施します。
外壁そのものの、ひび割れの補修や目地のシーリングの打ち替えといった、下地調整をしたのち、下塗り、上塗りと塗料を重ね塗りします。
工事費や人件費を安くするには、これらの工程のどこかを省く必要が出てきます。
つまり「手抜き」工事をしなければ工事費や人件費の削減は難しいのです。
手抜き工事することで塗料が剥がれやすくなったり、外壁の浮きや気泡などができたりするのです。
また、外壁塗装は家を守る役割も担っていますが、この家を守る効果も低下します。
最悪の場合は家の構造部分に雨が染み込み、基礎が腐るといったリスクも出てきます。
格安をうたう業者には注意を
一回の工事費用を安くすることよりも、長い目で見たときに安くできることが外壁塗装を考えるときには必要でしょう。
例えば、塗料のグレードが高ければ耐用年数が長く工事の頻度が下げられます。
しっかりとした施工法なら塗膜の持ちがよく家を守るという機能も十分に果たしてくれるでしょう。
格安をうたう業者は耐用年数が短い塗料を使い手抜き工法で施工することで価格を下げる場合がほとんどです。
また、最初だけ安い価格を提示し、「追加料金」を請求する業者もあります。
まずは、適正価格を知るために複数業者から見積もりを取ることも大切でしょう。
外壁塗装しないリスク
適正価格で工事した方が良いことは分かるものの、手持ちがなく難しいから外壁塗装しない、という選択をしてしまう人もいます。
ですが、外壁塗装しないことには大きなリスクがあります。
外壁の塗膜は、外的要因から家を守る機能があります。
この塗膜が劣化することで、雨水が建物内部に侵入してしまう危険があります。
建物の構造部分に雨水が染み込めばカビの原因になりますし腐食の心配もあります。
湿気が多い状態はシロアリ被害を引き起こす原因にもなります。
外壁の塗膜の劣化は見た目を悪くする以外にも、このような大きなリスクが存在します。
適正価格でも支払い金額を安くする方法
外壁塗装自体は、適正価格で施工しつつ、支払い金額を安くする方法がいくつかあります。
お金がないからといって、外壁塗装をあきらめる必要はありません。
助成金や補助金を活用する
暮らしている自治体によっては、外壁塗装の施工に対し助成金や補助金が貰える場合があります。
自治体により助成金や補助金の有無や条件について違いがありますが、返済不要なので上手く活用しましょう。
工事前に申請し、決定通知を貰う必要があるため、工期に余裕を持ち施工業者とよく相談して申請しましょう。
火災保険の活用
経年劣化により外壁塗装する場合は適用になりませんが、自然災害が原因で外壁塗装する場合に活用できるのが火災保険です。
台風被害や強風被害により、塗膜が傷んでしまった場合などは、火災保険が適用になる可能性が高まります。
契約内容を確認し申請してみましょう。
複数業者で見積もる
外壁塗装を複数業者に相談し、見積もりを取るようにします。
一つの業者だけでは、どのくらいの費用が「適正」なのか分かりにくいでしょう。
業者により、付き合いのある塗料メーカーは得意としている塗料にも違いがあります。
また、工法や手順にも違いがあります。
より丁寧に内訳を説明し、工事の手順などを説明してくれる業者であれば手抜き工事の心配は少ないでしょう。
同じように誠実な工事ができそうな業者の中から、できるだけ安価な業者を選べば問題はないでしょう。
まとめ
外壁塗装は、確かに高い工事ですが、その理由は安易に安くできない事情があるためです。
逆にいえば、安易に安くする業者には何か問題があるかもしれないのです。
外壁塗装を安くするには、工事の品質を下げるのではなく助成金や補助金を上手く活用するのがおすすめです。
また、自然災害が原因で外壁塗装する場合には、火災保険も活用しましょう。