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外壁塗装は必要ない?塗装しない選択が招くトラブルと必要な理由

家の見た目の印象を決めるものの一つに、外壁の状態があります。
少し傷みや劣化がある場合、ちょっと見た目が悪いだけと思う人はいるでしょう。
見た目だけ我慢すれば外壁塗装はいらない、家の中にいる分には問題ないと思うかもしれません。

ですが、外壁塗装しないという選択が、大きなトラブルを招くかもしれません。

外壁塗装は必要ない?塗装しない選択が招くトラブルと必要な理由

外壁塗装が果たす役割

家の外壁は、家を雨風や紫外線、ほこりや排ガスといった外的要因から家を守る働きをしています。
このような機能を持つ外壁そのものを守っているのが、外壁塗装で作られる塗膜です。

外壁塗装「しない」選択で起こるトラブル

塗膜が劣化すると、外壁が直接外的要因に晒されます。
外壁は徐々に傷み、家を守れなくなってしまいます。
外壁の隙間から雨水が侵入し構造部分に染み込めばカビや腐食の原因となるでしょう。

壁紙にシミができ、雨漏りも発生するかもしれません。
隙間から風が入れば冬は寒く、夏は冷房で作った冷気が外に逃げ出しやすくなります。
ほこりも屋内に入りやすくなり、汚れやすくなるのです。

外壁塗装の劣化は、ただ家の見た目が悪くなるだけではなく、家そのものの劣化を起こす可能性があります。
結果的に外壁そのものを修繕したり、建物そのものを立て直したりする必要があるのです。
その費用は外壁塗装よりも高くなるでしょう。

家が傷めば、その分家の価値も下がります。
外壁塗装しないことで起こり得るトラブルを避けるためにも、外壁塗装は必要です。

外壁塗装がいらない外壁材もある

家の外壁には、さまざまな外壁材が使われています。
近年人気が高く、使われる頻度が高いのが窯業系サイディングです。
他にも、モルタルや金属製サイディング材などがよく使われています。

これらの外壁材は全て外壁塗装が必要なものですが、中には外壁塗装がいらないものもあります。
タイル、レンガ、樹脂系サイディングです。
これらは、塗装がいらない代わりに他の補修が必要です。

費用とその内訳

一般的に高いというイメージだけが先行しがちな外壁塗装ですが、実際にはどのくらい費用がかかるのでしょうか。
相場価格と費用の内訳を解説します。

塗料代と材料費

塗装に使うハケやローラーなどは、ほとんどが消耗品です。
シーリングや外壁の補修に使う材料費も、この項目に含まれます。

また、塗料代はグレードにより変わります。
一般的な住宅では、主にシリコン系塗料が使われます。
30坪程度の住宅なら、3回塗りした場合は約30万円が塗料代となります。

足場代

外壁塗装は、高い位置での作業もあります。
そのため、安全に施工するためにも足場の設置が必要です。
30坪2階建て住宅の場合には15万円前後必要です。
足場は足場専用の業者が施工する場合が多いため、実際に足場業者が施工する費用に諸経費がプラスされた状態で見積もられます。

足場費用は、無料になることはありません。
かりに足場費用を計上していない見積もりを出す業者がいた場合、他の費用に上乗せしている可能性が高まります。

つまり信頼性に欠ける見積もりを出す業者といえるでしょう。

人件費と工事費

実際に塗装する職人さんに支払う日当や手間賃などが必要です。
親方と一般の職人さんでは、人件費が変わる場合もあります。
おおむね外壁塗装費用の2~3割が人件費となります。

諸経費

諸経費が全体の約3割を占めますが、全てが業者の利益ではありません。
現場管理費用や交通費なども含まれている点も忘れないようにしましょう。

30坪の2階建て戸建て住宅の場合

30坪程度の建坪の2階建て戸建て住宅の場合、60~100万円が相場価格といえるでしょう。
簡単な内訳では

・塗料代と材料費:30万円
・足場代:20万円
・人件費:20万円
・諸費用:30万円

もし、塗料のグレードを上げればその分塗料代が高くなりますし、長雨の季節になると足場代と人件費が高くなる可能性があります。

施工のタイミング

外壁塗装は、おおむね10年に一度程度の施工が必要といわれています。
その他にも、外壁塗装が必要となるタイミングがいくつかあります。

塗膜の異常

通常塗膜は、外壁材に密着していますが、劣化により剥がれや膨れなどが出てきます。
膨れは、施工不良により塗膜内に気泡が入り込み、その気泡が熱により膨張し起こる場合もあります。

施工にあたる職人の腕によっては、このようなトラブルが発生する危険があります。
目に見えない破れがあり、その隙間から雨水が入り込み水分が気化し膨らむこともあります。

いずれにせよ、膨らむことで塗膜と外壁との密着性がなくなっているため、やがて剥がれるでしょう。
このような塗膜の異常がある場合は、早めの外壁塗装が必要です。

チョーキング

塗装された外壁を手でさわり、粉状の汚れが付いたらチョーキング現象が発生していると思いましょう。

チョーキングは、紫外線や熱、水分などの外的要因で起こります。
チョーキング現象は塗料内に含まれる樹脂成分の劣化により起こります。
つまり、塗膜が劣化している証となるのです。

ひび割れや傷

外壁にひび割れや傷がある場合も、外壁塗装と外壁修繕のタイミングです。
大きなひび割れや傷になる前に、外壁の状態をチェックし必要なら補修しましょう。
ひび割れや傷があればその部分の塗膜は途切れていますので、外壁そのものの劣化を早めます。

塗料の耐用年数

塗装する塗料ごとに、耐用年数があります。
外壁塗装に使用した塗料の耐用年数のタイミングで、外壁塗装し直すことも大切です。
グレードが高く耐用年数が長い塗料を使えば、その分外壁塗装の頻度を下げられますね。

まとめ

外壁塗装は、単純に家の美観のためだけではなく、家を長く良い状態に保つために必要な工事です。
施工する際に使用する塗料の質によって、外壁塗装のタイミングは変わります。

30坪の2階建て住宅だとおおむね60~100万円と高い工事になりますが、適切なタイミングで施工するようにしましょう。

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