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足場にキャットウォークを設置する基準や種類を解説

高所に組まれた足場の中に「キャットウォーク」と呼ばれる通路があります。
キャットウォークとはどのような通路なのか、また設置基準や設置方法をまとめ、種類による耐久性などについてもまとめます。

足場にキャットウォークを設置する基準や種類を解説

キャットウォークとは何か

キャットウォークはもともと「猫の通り道」という意味を持っています。高い位置に設置される点検用通路が、ちょうど高所を渡り歩く猫の通路に似ている事から、このような名前が付けられました。
常設の高所点検通路以外にも、高所の足場もキャットウォークと呼ばれる事があります。吊り橋のような吊りワイヤーを設置する時に掛ける足場もキャットウォークと呼ばれています。

足場資材としてのキャットウォークの特徴

キャットウォークは高所に作られる通路で、足場として活用する物以外にもさまざまな物があります。ですが今回は足場資材としてのキャットウォークについて解説していきます。まず足場資材としてのキャットウォークの特徴についてまとめます。

軽量で持ち運びやすい

キャットウォークは本体とハンガーが一組となった部材で、部材一つひとつは軽量です。そのため持ち運びやすいという特徴を持っています。折りたたんだ状態で持ち運べるため、輸送コストも低減できます。また在庫として所有する時も省スペースで済みます。

さまざまな勾配に対応可能

キャットウォークの本体は斜材と垂直材、水平材を組み立て三角形の形を作り設置する部材です。組み立て方に応じて勾配が作れる特徴を持っています。このため、勾配が付いた場所にも足場が簡単に掛けられます。同じ勾配に組み立てた本体を設置し、そこに足場板を渡す事で、勾配がある現場でも、安全に通行できる足場の確保ができます。

用途が多い

キャットウォークはさまざまな用途で使用できるため、経済性が良い足場資材です。軽くコンパクトに持ち歩ける資材でありながら、許容荷重980N(ニュートン)など耐久性が高い点も便利です。

キャットウォークの種類と耐久性、価格相場

キャットウォークにはさまざまな種類があります。そこでいくつかの種類とその耐久性についてまとめます。

アルミ製のキャットウォーク

軽量な足場資材のキャットウォークですが、アルミ製のキャットウォークはさらに軽量です。アルミ製キャットウォークの1つ「アルウォーク」の場合、1本あたりの重量はフックがない状態で4.3kg程度です。高所に持ち運ぶ事を考えると、軽いアルミ製キャットウォークが主流となってきました。
アルミは弱いのではと思う方もいますが、許容重量1.98kNなので耐久性もかなり高いと言えるでしょう。アルミ製なので錆びにくい点も特徴です。アルウォークは1本あたり約11,000円が相場価格のようです。

鋼製のキャットウォーク

単管パイプなどと同じ鋼材を素材とするのが鋼製のキャットウォークです。ホーシンの鋼製斜面用足場ブラケットFT足場を例に紹介します。アルミに比べると鋼材は重量があるため、キャットウォーク用ブラケットも1本6.5kgになります。ただアルミ製キャットウォークに比べコストが抑えられるのが特徴でしょう。購入する場合フックが付属しない状態で1本あたり約9,000円です。

設置方法

通常キャットウォークのブラケットは折りたたんだ状態になっています。そのため、キャットウォーク設置時には、まずブラケットを組み立てる必要があります。
手順としては次の通りです。

・折りたたまれている状態なら、付属のボルト類を全て取り外す。
・手摺柱パイプを固定し吊り金具を取り付ける
・ブラケットの斜材と垂直材を、足場板を乗せた時に通路が水平になるよう固定する。
・バタ角に取り付け水平材に足場板を敷く。
・浮き上がり防止金具などで足場板が浮かないようにする。
・手摺パイプを取り付ける。

ブラケットの組み立て方を事前に熟知し、組み立て時に慌てないようにしておくと良いでしょう。付属のボルト類をなくさないよう注意する事も大切です。

設置基準

高所を安全に通行するために設置するキャットウォークですが、設置には基準があります。今回は砂防工事におけるキャットウォークの設置基準を一例として紹介します。

適用範囲

キャットウォークは比較的簡易的な足場です。そのためキャットウォークの適用範囲には決まりがあります。砂防工事の場合は、型枠の組み立てや解体用足場を設置する場合で、基礎地盤より2m上からが対象です。また継続工事では、間詰や埋戻、水叩などが完成敷いている場合には、その天端の2m上からが対象です。

足場延長の算出方法

足場の高さ方向の標準設置間隔を1.8mとして段数を決定、算出していきます。キャットウォーク延長時には次の算式を使います。
Ls:足場延長(m)=Aa:足場対象面積(平方m)
足場対象面積は、垂直投影面積とします。その際足場が不要となる基礎地盤から2.0m分は控除して考えます。

まとめ

キャットウォーク設置時にはどのブラケットを選ぶべきか、安全に設置する方法など迷う部分があるでしょう。豊富な種類が用意されている上、考えなければならない問題も多くあります。
キャットウォーク設置をお考えの方は、足場設置のプロである当社にお任せください。

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