外壁塗装を検討する症状の一つにチョーキング現象があるとご紹介しました。これが進むと、外壁がさらに劣化し剥がれやひび割れが起きやすくなるので、外壁塗装における早めの対策が必要です。今回は、外壁の剥がれの原因や対処法について詳しく紹介します。
外壁の剥がれには、塗装がペラペラと乾いて浮いてきて触ると取れてしまうような状態と、壁そのものが薄くひび割れてしまっているような状態があります。これはクラックと呼ばれる小さなヒビから雨水などの水分が入り込み、それが蒸発されずに残ってしまっているのです。これを放置していると雨漏りや建物そのものの劣化が促進されてしまします。
外壁の剥がれの原因は大きく分けて2つあります。
外壁は常に自然からのダメージにさらされています。地震による揺れもその一つで、目に見えないような小さなヒビが、後々に剥がれの原因になったりもします。
塗装の剥がれが起きているということは外壁に密着していなかったということになります。この密着していなかったという状態は、塗装の工程で問題があったことが原因に挙げられます。
たとえば、塗装における下塗りの段階で下地材の選び方を間違うと、中塗りや上塗りの素材が外壁にしっかりと密着しなくなってしまうのです。
住宅の外壁材にはさまざまな種類があり、外壁材に合った下地材を選択し、更に下地材を重ねて塗ったりしなければなりません。この下地材の選択や塗り方で外壁の剥がれ方が大きく変わってくるので、予定よりも早い剥がれが生じた場合は施工不良が原因に挙げられます。
外壁に塗料がしっかり密着するためには下塗りの段階から正しく使用することが大切ですが、その下塗りをしっかり密着させるためには、下地処理が重要になってきます。この下地処理に手抜きを行う業者がいることもあるので注意が必要です。
まず、高圧洗浄で外壁のコケや汚れを取り除いていきます。業者が行う高圧洗浄はかなりの水圧がかかるので周囲に迷惑が掛からないように養生をするため、必ず足場を作ります。高圧洗浄を終えるのに通常約7~8時間かかりますが、足場も作らずそれよりもはるかに早い時間で終わる業者の場合は、手抜きが行われている可能性も考えられるでしょう。また、高圧洗浄の後は1日は外壁を乾燥させないと完全に乾きません。1日を待たずに次の作業に移ろうとする業者には要注意です。
建物は経年劣化により外壁にヒビが発生します。外壁塗装による補修を行う際、高圧洗浄の後にクラックと呼ばれるヒビを補修する作業も下地処理に必要な作業です。この作業を怠ってしまうとせっかく塗装をしてもすぐに新たにひび割れが発生してしまうのです。
ケレン作業とは、高圧洗浄で落としきれなかった外壁の錆や古い塗膜を削り落とす作業になり、外壁塗装を長持ちさせるにあたってとても重要な作業になります。専用のブラシやスポンジなどでやさしく丁寧に除去していきます。
この作業自体は建物の劣化具合で作業レベルが変わっていきますが、一か所でも劣化している部分が確認されたときは建物全体を確認しなければなりません。この作業自体を省く業者も中にはありますので、注意が必要です。
実際に外壁が剥がれてきたら以下のことを念頭に置いておくと慎重に業者への委託が検討できます。
どんなものでも悪い状態のものは放っておいてもよくなることはありません。外壁は常に自然からのダメージにさらされています。被害を最小限に抑えるためにも早めの対応が必要です。
意外に多いことですが、施主と業者との間で保証内容をしっかり決めておらず泣き寝入りしている方がいます。材質にもよりますが、経年劣化が原因で外壁の剥がれが生じるのは約10年前後と言われているのに対して、はるかに早い剥がれが出た場合は明らかに施工不良が原因と考えられます。
しかし、こういった保証内容は法律で決まっているわけでもないので、業者によってその判別は割とあいまいです。そのため、業者側が施工不良による剥がれではないと断定してしまうと先に契約した保証が使えないのです。こうなると施主がいくら施工不良を訴えても覆すことが難しくなります。そのため、業者を選ぶ際はこういった保証内容がどこまであるのかをしっかり確認しなければなりません。
万が一、外壁の剥がれが起きてしまった場合、自身での補修はおすすめしません。一度業者に見てもらい建物の確認をしてもらうことをおすすめします。その際、安いからと言って安易な業者の選び方をしていると、後々手抜き工事によって痛い目を見てしまうことにもなりかねません。
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