形あるものはかならず淘汰されるように、住宅の外壁も劣化していくものです。そういったなか、夏から秋にかけて起こる、台風が来たときのことを考えると、想像しただけでも恐ろしいことになることでしょう。台風による弊害を想定し、対策を行うことであなたのお家をしっかりと守れます。今回は台風における弊害や、それらを防ぐための外部塗装について詳しくご紹介していきましょう。
まず台風が来るとお家にとって、どういった弊害が起きる可能性があるかを想定していきます。
住宅が建ってから15年以上経つと、少なからず劣化が起き屋根材に傷みが出ていきます。また建物はあくまで木材なので、夏と冬の温度差や湿気により伸縮が起きるのです。そうなると建物と屋根材の間をつなぐ金具部分が外れやすくなり、屋根材が飛んでしまうことがあります。
台風が来ると普段は飛んでこないような石や、ほかの人の家の一部などさまざまな飛来物が飛んできます。それらが家に直撃することで、外壁に傷やへこみが生じ雨や地震に弱くなってしまうのです。
また外壁をなおす前に強風でダメージを受けると、自身の家の外壁もはがれや破損でほかの住宅に飛んで行ってしまい、破損させてしまう場合があります。このような自然災害による被害だとしても、ときには「必要な点検を怠った」と認識され、過失責任を問われるケースがあるのです。
屋根や外壁の損傷から雨漏りが発生してしまうと、雨の水分により建物の劣化を早めてしまいます。台風の際は豪雨が予想されるので、最悪のケースが起こりうる可能性を考えると、雨漏りもばかにはできないのです。
台風が来る前にご自身である程度の対策を取ると、被害を最小限に抑えられます。
外壁や屋根の劣化具合などをチェックしておき、補修をしておくことは被害を最小限に抑えるために、最も重要です。外壁にひび割れがあった場合は、塗装するなどの対策が取れます。屋根も登っての点検になるので専門職にご依頼いただければ、一般の方では気づきにくい劣化も対応できます。
バケツや植木鉢などベランダに固定せずに、置いてあるものがあればかならず家のなかに移動させるか、飛ばないように固定しておきましょう。また雨戸やシャッターがきちんと閉まるかのチェックも、怠ってはいけません。ほかにも飛来物で窓のガラスが割れてしまうと、せっかく家の外回りを補強してもなかから劣化が起きてしまいます。被害を最小限に抑えるためにも、ガラスには飛散防止フィルムを貼るなどの対策を取りましょう。
雨どいや排水溝に枯葉などが溜まっていると、水捌けが悪くなるので雨水が逆流してしまうことがあります。そのため洪水が起きてしまい、屋内に雨水が侵入してしまう恐れがあります。雨どいや排水溝は事前に掃除しておくことが大切です。
住宅を建てる際に、火災保険や損害保険に加入しているかもしれません。仮に修繕が必要な被害が起きてしまった場合に、保険金が給付される対象になる場合があるため、加入状況を確認しておきましょう。
外壁塗装の際に台風が来たら、業者がかならず行うことがあります。
住宅の外壁塗装の際はかならずメッシュシートという、足場の外側に細かい網目の布を張ります。これは塗料が飛んでいかないようにし、周囲から飛んでくる砂やごみの付着を防ぐために家の周りを覆うものです。台風が来ることがわかっている場合、このメッシュシートを一部開けるかすべて開けて、足場へカーテンのように固定をします。
基本的に足場は人が乗って作業をするために設けているので、普段は揺れたり不安定になったりすることはありません。しかしあくまで仮設の作業場なので、強風に強いかといえば話は別になります。メッシュシートを広げたままにしておくとまともに風を受けてしまうので、足場の倒壊につながってしまいます。塗装の手なおしだけや塗料の飛散の心配がないなどの作業内容によっては、メッシュシートをすべて取り外す場合もあるのです。
台風が来る前にご自身でご自宅回りのチェックをし、外壁の塗装や屋根の点検をお任せいただければ、お家の被害を最小限に抑えられます。業者によっては外壁塗装の最中に台風が接近するとわかり作業工程が延びると、足場の延長料金が発生してしまう場合があるので注意しましょう。
「株式会社成心仮設」は、もともと足場づくりも兼業しております。外壁塗装の作業の開始や足場の撤収がスムーズで、台風に影響され作業が遅滞してしまうこともほぼございません。ご自身のお住まいを守るためにも、そのお手伝いをいたします。ぜひともお気軽にお問い合わせください。
©2023 SEISHIN KASETSU inc.