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04-2968-7246パラペットとは？特徴やメリット・デメリットを解説
パラペットは、ビルのような平らな屋上やマンションのバルコニーなどの外側に設置されている物ですが、屋上や外壁の続きだと思っている方も多いのではないでしょうか。パラペットは建築の専門知識がある方以外、その存在自体が認識されていないことも多くメンテナンスを怠ってしまうことも少なくありません。
しかし、定期的にメンテナンスをしないとさまざまな不具合が起こる原因になるので、ここではパラペットの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
パラペットとは？役割や特徴について
パラペットとは、陸屋根やバルコニーの周囲を囲んでいる低い壁（※高い壁もある）のことで、建築業界では「胸壁」や「手すり壁」とも呼ばれます。建物のデザインは用途によって異なり、低い物だと10cm、高い物になると150cmまでとかなりの幅があります。
では、パラペットの役割や特徴を見ていきましょう。
パラペットの役割
パラペットの重要な役割としては、建物の防水性を高めることが挙げられます。陸屋根やバルコニーに大量の雨が降った場合、周りを囲っている物がないと、外壁からそのまま流れ落ちてしまいます。外壁の途中にサッシがある場合は、そこに大量の雨水が滞留することになり、壁の亀裂やサッシの隙間から雨水が室内に侵入しやすくなります。
屋根スラブと壁の隙間に笠木を設置して、シーリングで埋めている建物もありますが、これだけでは経年劣化とともに水が笠木の内部が入りやすくなってしまうため、内部が腐食してしまうこともあるのです。
パラペットが周囲を囲むと、外壁に流れる雨水を堰き止めることができますし、笠木に直接雨が当たることもなくなります。パラペットに受け止められた雨水は、雨樋などから適切に排水されるので、防水効果が高まり雨漏りや水の浸入を防ぐことができるのです。
パラペットの特徴
パラペットの特徴は、ビルやマンションだけでなくキューブ型住宅などのデザイナーズハウスや輸入住宅のような鉄筋コンクリートの陸屋根など一般住宅にも用いられることです。基本的に、ビルやマンションの構造と一般住宅の構造には違いがあるため、ハードで使用される資材などが異なります。
しかし、パラペットは大型マンションにも一般住宅にも使用されるので、構造に違いはあっても双方に同じものが使われることがある、というのが特徴となっています。
パラペットのメリット
パラペットは、雨水の溜まりを防ぐという役割があるため、陸屋根には必要不可欠です。しかし、役割以外にも設置するメリットがあるので、チェックしておきましょう。
外壁の劣化防止
パラペットには、外壁の劣化や雨だれを防止する効果が期待できます。
一般的な傾斜屋根であれば、雨水は張り出しの部分から流れ落ちるので、壁を伝うことなく地面に流れます。しかし、陸屋根の場合は張り出しがないため、雨はそのまま壁を伝って流れていくので、長時間雨にさらされることで外壁の劣化が進んだり、黒ずんだ雨だれができてしまったりします。パラペットは、雨水を雨樋から排水する仕組みになっているため、外壁に流れ落ちるのを防ぎ劣化を防止してくれるのです。
転落を防止できる
パラペットは、高い物だと150cmほどの高さがあるため、転落を防止できるというメリットもあります。「胸壁」や「手すり壁」と呼ばれることからも分かるように、100cm以上の高さがあれば、物が落ちたり人が転落したりするのを防ぐことができます。
手すりを設置すれば同じ効果がありますが、別途工事が必要になりますし、パラペットを修理する場合には手すりを外さなければいけないので、パラペットだけで転落防止効果があるというのはコスト面から見てもメリットがあります。
パラペットのデメリット
パラメットにはメリットがあるものの、デメリットがあるのも事実です。
ここでは、主なデメリットを2つ紹介します。
コストが高くなる
パラペットを設置する際には、手すりが不要になりコストが下げられるというメリットがありますが、修理の場合は高額なコストがかかるのがデメリットです。パラペットは屋根と異なる素材を使っているため、修理する場合は専門業者に依頼する必要があります。また、不具合の原因がパラペットなのか屋根なのかを突き止めるにも費用がかかるため、何かあった場合は大きな出費を覚悟する必要があるのです。
こまめな掃除が必要
パラペットは、こまめに掃除をしなければいけない、というデメリットもあります。屋根に溜まる雨水が流れる箱樋の部分には、落ち葉や土埃が溜まってしまうので、まめに掃除をしないと水が流れなくなってしまいます。また、内樋が金属製の場合は、落ち葉やゴミが溜まってずっと湿った状態になるとサビなどで劣化してしまうこともあるため要注意です。
掃除が好きという方にはデメリットではありませんが、仕事や家事で忙しい方にとっては、定期的に掃除をする場所が増えるというのはデメリットといえるでしょう。
パラペットを適切に使用するにはメンテナンスが重要
パラペットを設置することで、雨漏り対策や外壁の劣化防止などさまざまなメリットを得られます。ただし、パラペット自体も長年雨風にさらされることで劣化をするため、定期的なメンテナンスを行なう必要があります。メンテナンスを怠ると、パラペットの交換や防水工事のやり直しなど高額な費用がかかる工事をしなければなりません。
また、劣化をすれば雨漏りや外壁の汚れが発生するリスクもあるので、屋根のトラブルが心配な方はぜひ当社にご相談ください。
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