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マンションの足場の工事内容や費用の目安は?防犯対策はどうすべき?

建物の経年劣化によりマンションの大規模修繕工事が必要になった時、必ず必要になるのが足場です。
足場があることで高所の作業を行うことができますし、作業員の安全確保も可能になります。
しかしながら、実際にどのような足場を組めば良いのか、また費用や工事期間中の防犯対策についても考えなければなりません。
オーナーさんにとってはどれも重要なことですね。

今回の記事では、マンション大規模修繕時の足場の工事内容や費用目安、足場設置の防犯対策をまとめてご説明いたします。
マンションの足場の工事内容や費用の目安は?防犯対策はどうすべき?

マンションの足場は何階まで設置できる?

マンションを管理していると、建物や設備の点検や修繕を行う責任も伴います。
中低層マンションとタワーマンションなどの高層マンションとでは工法が違うため、大規模修繕工事の際の仮設工事の内容も異なります。

ここでは、マンションの足場は何階まで設置できるのか、大規模修繕時の仮設工事における足場の種類について解説します。

一般的な枠組み足場は15階建てまで

5階以下の低層マンションであれば、戸建て住宅やアパートと同じ「単管足場」や「くさび式足場」が用いられることがあります。
それ以上の階数では「枠組み足場」が組まれることが多いです。

枠組み足場とは、鋼管で作製された建枠に、ジャッキベースや踏板・手摺などの部材を組み合わせて設置する足場です。
組立も解体も比較的容易で、かつ作業床がしっかりしているというメリットがあります。
単管足場やくさび式足場よりも高く組むことができる反面、部材が大きく重量があることから設置できる階数に限度があります。

枠組み足場が設置できるのは、一般的に10階建て(高さ30m程度)までとされています。
建枠など部材に補強を行ったとしても、安全面を考慮すると、15階建て(高さ45m程度)が限界と考えておきましょう。

高層マンションにはゴンドラ足場が用いられる

15階建て以上の高層マンションやタワーマンションでよく用いられるのは、ゴンドラ足場(機械式足場)です。
文字通り、屋上からロープで吊り下げたゴンドラを移動させて作業を行います。
マンションの中には、日常清掃のためにゴンドラ足場を使用しているところもあります。

他には、「リフトクライマー」と呼ばれる移動式昇降足場が用いられています。
支柱があり足場が上下する構造になっているため、組立や解体も楽で、強風に影響を受けにくいというメリットがあります。

マンションの足場の費用目安はどれくらい?

マンションの大規模修繕工事には、どれくらい費用がかかるのでしょうか。
優良な施工業者選を選ぶためにも、全体的な工事費用や足場費用の目安を知っておきましょう。

マンション大規模修繕の費用の目安

2018年に国土交通省より発表された「マンション大規模修繕工事に関する実態調査」によると、1戸あたりの工事費用は75~100万円が30.6%ともっとも多い数字となっています。
次いで100~125万円が24.7%、50~75万円が13.8%です。

また、床面積(㎡)あたりの工事金額は、10,000~15,000円が41.1%ともっとも多く、5,000~10,000円が31.8%、15,000~20,000円が10.0%という結果になっています。

マンション規模によっても異なりますが、20戸以下でも初回の工事金額は2,000~4,000万円が60.0%です。
2回目、3回目と回を重ねることも念頭に置き、適切な価格で施行してもらうことが望ましいでしょう。

マンション大規模修繕の足場費用の目安

マンションの大規模修繕工事には費用がかかりますが、中でも割合が大きいのが足場を含めた仮設工事にかかる費用です。
タワーマンションにおける足場費用は、工事費総額の30%を占めると言っても過言ではありません。

足場費用は以下の計算式で求めることができます。
【足場架面積×㎡単価】

足場架面積

足場を設置する面積のことです。
実際の足場は壁から少し離れた場所に組まれるため、外周に8mを足して計算します。
【(外周+8m)×建物の高さ=足場架面積】で算出します。

㎡単価

1㎡あたりの足場の単価のことです。
600~1,000円が相場ですが、地域や業者によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

足場があると空き巣が入りやすい?具体的な防犯対策とは

マンションの大規模修繕時は、「足場があるため空き巣に入られやすい」と言われています。
通常は侵入が難しい高層階でも、足場があることで容易にベランダに到達できます。

それだけではありません。
工事業者など不特定多数の人が出入りすることから、変装した窃盗犯が侵入しやすい状況と言えます。
空き巣が窓ガラスを割る音を、工事の音に紛れさせることも容易です。
そこで重要となるのが、防犯対策です。
ここでは、マンション大規模修繕時に有効な防犯対策をご紹介します。

工事の内容を居住者に掲示する

オーナーや管理組合が適切な防犯対策をせずに空き巣に入られた場合、責任を問われる可能性があります。
まずは大規模修繕工事が行われる旨を居住者に伝え、同時に工事日程や施工業者の名前などを共有スペースに掲示し、チラシで配布するなどしましょう。

足場工事中は空き巣侵入リスクがあることを記載し、「玄関や窓の戸締りの徹底」「防犯アイテムの設置」を推奨する文面を加えると良いです。

防犯のための追加工事を行う

工事業者が通常行っている防犯対策に不安を感じたら、防犯のための追加工事も検討すべきです。

例えば、足場を養生金網で囲い、出入り口にしっかりした鍵を付けることが挙げられます。
鍵のかけ忘れを防ぐためにも、仮設足場用オートロックドアなどがおすすめです。
音や光を発する防犯センサーなども効果的です。

また、色付きの飛散防止シートだと目隠し効果はありますが、空き巣が侵入しやすいデメリットがあります。
マンションのベランダや窓が外から見えやすくするため、透過タイプのシートを採用することを提案してみましょう。

まとめ

今回はマンション大規模修繕時の足場について解説しました。

タワーマンションなどでは、高層階よりも低層階の方が足場設置による影響が大きいです。
それゆえ、住人の不満が生じやすいため、施工前にあいさつ回りを行い、納得してもらえるよう説明しなければなりません。
こういった施工時のトラブルを防ぐためにも、足場作りでは業者選びが重要です。

住居やアパート・マンションの修繕に伴う仮設足場については、足場工事一筋で事業を行う成心仮設にお任せください。

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