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外壁材の構造とは?外壁材が家を守る仕組みや、素材ごとの構造の違いを解説!

外壁材の構造とは?外壁材が家を守る仕組みや、素材ごとの構造の違いを解説!

外壁は文字どおり、外向きに備えつけられた壁のことです。建物全体を覆うことでプライバシーの確保を行うだけでなく、建物を劣化や倒壊から守るためにかならず備えないといけないものといえるでしょう。

外壁は常に外気に晒されることになりますので、年月を経ると劣化していきますが、破損しない限り家をずっと守り続けてくれます。

それでは外壁は、いったいどのような構造をしているのでしょうか。今回は外壁の構造について主要な工法2種類を取りあげ、それぞれのメリット・デメリットや見わけ方も含めて解説していきましょう。

外壁の構造①:「直貼り工法」

外壁は一層ではなく、いくつかの層が張りあわさった多層構造をしています。工法によって異なりますが、おおむね8層~9層ほどの複数の層に細かくわかれ、それぞれの層の働きが組みあわさって外壁の強度を担保しているのです。

外壁の主な工法には2種類あり、とくに2000年代以前の一般的な工法として広まっていたのが、「直貼り工法」です。直貼り工法とは文字どおり外壁を直に貼る工法のことで、屋内と屋外の壁の間に隙間がなく密着している工法となります。そのため「密着工法」とも呼ぶのです。

直貼り工法(サイディングを例に説明)の場合、層は8層にわかれています。屋外から屋内へ順番に「外壁材(サイディングやモルタルなど)」「透湿性防水シート」、「構造用合板(木材)」「間柱(構造用合板を固定する木材)」「断熱材」、「防湿シート」「室内下地(合板・石膏ボード)」「クロス(壁紙など)」というように、層が連なっていきます。

外壁の構造②:「通気工法」

直貼り工法にとって代わるように、2001年ごろから広まり今では主流となっている工法が「通気工法」です。通気工法とは文字どおり、外壁部分付近に通気層を設ける工法のことで、屋外側の外壁と合板の間に隙間が作ってある工法となります。

通気工法(サイディングを例に説明)の場合、層は9層(胴縁を含めると10層)にわかれています。屋外から屋内へ順番に「外壁材(サイディングやモルタルなど)」「通気層(空間)」、「胴縁(外壁材と構造用合板を固定するための木材)」「透湿性防水シート」「構造用合板」、「間柱」「断熱材」「防湿シート」「室内下地」「クロス」というようになっているのです。通気層がある以外大きく構造は変わりませんが、この構造の違いが外壁の質を大きくわけることとなりました。

「直貼り工法」と「通気工法」それぞれのメリット・デメリット

ここからは、直貼り工法・通気工法それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。

直貼り工法は外壁材と防水シートの間に隙間がなく、そのままくっついている状態になっています。そのためメリットとしては「必要な部材が少なく済む」ことと、そのぶんだけ工期が短くなることで「材料費と人件費を抑えられ、施工費用が安く済む」ことがあげられます。逆をいえば、それ以外にメリットはないといってもよいでしょう。

直貼り工法のデメリットは外壁材と防水シートの間に隙間がないので、外壁材と防水シートの間の部分に水や湿気が溜まりやすい点です。水や湿気が溜まりやすいことは、周辺木材にカビが発生しやすいことでもあります。そして水や湿気・カビなどが発生しやすくなると、外壁材の下にある防水シートも傷みやすくなります。結果として外壁の劣化が大いに早まり、最悪の場合雨漏りにもつながってしまうのです。

反面通気工法には、メリットが数多くあります。通気工法の場合さきほどみてきたように、外壁材と防水シートの間に通気層を設けていることで、風や空気のとおり道があります。風や空気のとおり道があると湿気も逃がしやすく、水分も溜まりにくくなるのです。そうした構造のおかげで断熱材や防水シートも傷みにくく、カビなども発生しにくい環境となります。結果として外壁が長持ちしやすくなるのです。

通気工法のデメリットとしては、通気層が設けられることに付随して必要な部材が増え、そのぶんだけ材料費と工期が多くなってしまうことくらいとなっているのです。建物にとって最大の敵である「水」や「湿気」の侵入が防げるかどうか、この違いだけでも外壁の寿命は段違いになります。

「直貼り工法」と「通気工法」の見分け方

こうやって比較されると、自分の家がどちらの工法で作られているのか気になってくることでしょう。直貼り工法と通気工法に、見分け方はあるのでしょうか。

実はその見分け方は極めてシンプルです。まずは家が建てられた時期で、ある程度判断ができます。現在施工会社は、「住宅瑕疵担保保険」に加入しなければならない決まりとなっています。これは新築物件の場合、建築後10年以内の雨漏りを施工会社が保証しなければならないというものです。とくにサイディングなどの乾式外壁の場合、平成21年7月以降は、通気工法でしかその保険の加入が認められなくなりました。

自宅の外壁が金属サイディングなどの乾式外壁の場合で、新築したのが平成21年7月以降であれば、非常に高い確率で「通気工法」であるのです。

また通気層というのはわずかな隙間では意味がなく、それなりに層が厚くないと効果も発揮されません。そのため外壁と内壁の間の厚みを概算して、比較的薄いなと感じる場合には直貼り工法で、厚いなと感じる場合は通気工法であるという推測が成り立ちます。

しかしいずれの方法も確実とはいえないので、気になった場合はプロの建設業者・リフォーム業者に点検してもらうことをおすすめします。

まとめ

今回は外壁の構造について、主だったふたつの工法の構造の違いやメリット・デメリット・見分け方について、詳しく解説しました。外壁の構造が少し違うだけでも、寿命や耐久性が大きく変わることには驚いた方も多いのではないでしょうか。外壁は耐久性こそものをいうため、新築で家を建てる場合は工法を事前にしっかりと確認しましょう。

埼玉・東京・神奈川エリアで足場工事・塗装工事を請け負っております「株式会社成心仮設」では、足場工事専門だった時代の技術を活かした、効率的な塗装工事が自慢です。とくに足場組み・足場撤去の作業を迅速かつ安全に行うことで、近隣住民の皆様にも迷惑のかかりにくい、合理的な塗装施工を実現しております。

直貼りの外壁にはデメリットが大きいので、通気工法での外壁にリフォームしたくなった方はぜひ一度、お気軽に弊社までご相談ください。

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